Contents
日本文化 茶道 伝統的な 作法で お茶を 客人にふるまう
茶道のお点前とは、決められた伝統的作法に則って抹茶を点(た)て、客人にふるまう事を言います。粉状の抹茶と湯を茶碗に入れ、竹でできた茶筅(ちゃせん)で撹拌(かくはん)してお茶を点てます。 単にお茶を味わうだけではなく、客人をもてなすお点前(てまえ)作法、庭や茶室などの空間、しつらえ、掛け軸やお道具、あらゆる芸術要素が備わっていて、日本文化の魅力の一にになっています。
茶室での座り方 魅力 作法
お茶会を催す亭主が座ります。
つぎに主客であるお正客が座ります。
以下、次客、三客、最後にお詰めという順番です。
お正客は、亭主にごあいさつをして、茶会を進行します。末席とも言われるお詰めは、回ってきた茶椀、菓子鉢、などを片付ける等、茶会の補佐役です。 どちらも茶会の重要な役割を担うので、茶道の経験が豊富で、幅広い茶の知識が必要となります。このため、正客とお詰めの二人は、事前に亭主によって決定しています。 ●茶会にあまり慣れていない方、初めての方は、最初と最後以外の、真ん中あたりの席に座ることをおすすめします。
【お茶の点て方・飲み方 作法】 水屋の準備として、抹茶がダマにならないようにふるいにかけておきましょう。 お湯は水を沸騰させたものを80℃ぐらいに冷ましておきます。
まず抹茶1~2gを、茶杓(ちゃしゃく)で茶碗に入れ、柄杓(ひしゃく)でお湯60~70㏄を注ぎます。左手で茶碗を押さえ、茶筅(ちゃせん)をよく動かして撹拌します。 ● 茶杓(ちゃしゃく)抹茶をすくって茶碗に入れる(竹でできたスプーンのようなもの)
● 柄杓(ひしゃく):お湯を掬うために使う。
●茶筅(ちゃせん):抹茶を点てるために使う。茶筅の動かし方は流派によって異なり、 表千家ではあまり泡立てないように仕上げるため、茶筅を優しく動かしてお茶を点てます。裏千家ではきめ細かいクリーミーな泡が立つように、手首を利かせて茶筅を動かします。
【茶道 作法の おもてなしの心】 一期一会は、茶道の心得を表していて、(その茶会を一生に一度だけの機会と捉え、おもてなしに最善を尽くし、お互いにそのひとときを大事にすること)としています。 おもてなしをする心得として、季節のお花を飾ったり、お道具の細部にまで気を配り、お客様が心地よく過ごせる空間を作り、緊張しているとお茶の味も楽しめなくなってしまうので、適度な会話を挟みながら、和やかに茶会を進めていくことも重要です。 お茶を出すタイミングは、お客様が席に着いてすぐではなく、一息ついて落ち着いた頃を見計らってお出しします。
ゆったりとした時間を楽しんで頂くため、ゆっくりと細やかな配慮が大切です。
まとめ
心を静めて、お抹茶を味わい香りを感じて、その場の雰囲気を味わう茶道。その奥深い魅力は日本人はもとより、海外の方からも注目されています。日本の茶道はお点前をいただくだけでなく、おもてなしの心や、茶室のしつらえ、お道具の一つ一つに伝統的な美しさ、作法など日本的要素がたくさん詰まっているのが魅力です。この記事では日本の文化、茶道、作法、利休が説いたおもてなしの心をご紹介しました。
つぎに、『 海外の茶の文化も見てみましょう 』
16才の時、海外でで学ぶことを夢見ていました。USAには、21になって行く前に 日本の文化を知りたいとこの日から茶道のお稽古を始めました。 茶道は奥が深く、日常の所作から作法まで、茶の湯には生活の中で、多くのこと(陶磁器、花入れ、茶花、菓子、干菓子、掛け軸、風炉先、釜,庭、のしつらえ、など)多くを学べましたね。海外に行く前に自国の文化に触れておきたいと、その日からお稽古を始めました更に生け花も同時に始めています。
その後、20代で海外に行き、表千家茶道、池坊華道のお稽古は日本文化の紹介に役立てることもできました。
ドミトリーの仲間にも興味をもって楽しんでもらえたし、日本の文化を学んでから,渡米してよかったと満足しています。
アメリカでは野点用のコンパクトになっているお道具を持参しました。
野点用の茶道具はそれぞれが小ぶりに作られていてもち運びにも便利になっています。
国独自の文化の変化は・環境の要素が大きい。
たとえ、それぞれの国が中国やインドから影響を受けていても、それがそのまま引き継がれるということは多くはありません。どちらかというと、それぞれの国における環境や習慣なども伴って変化して、いくことが多いのです。それは、日本にも言えることです。 他の国ではどのように変わっていったのか、一部ご紹介します。
アメリカの場合
アメリカでは、お茶というとアイスティーがとても愛されているようです。アイスティーの始まりはアメリカだと言われいます。 セントルイスで開催された万国博覧会にて、イギリスからきた紅茶の商人が紅茶の宣伝のために水を入れて紅茶を紹介したことから始まったようです。 レモン農園の方がレモンを入れて飲んだことで、このおいしさを広めようとなり、レモンティーもアメリカ発祥説があります。 アメリカ南部では、砂糖を入れたアイスティーを「スウィートティー」として飲まれているとのことです。 この文化は、かつて砂糖が高価だった時代の名残でもあり、植民地だった際に上流階級の象徴として広まったと言われています。
イギリスの場合
イギリスのお茶文化といえば、アフタヌーンティーでしょうか。始まりは、19世紀中頃に、朝と夜だけの2食の食事習慣だった際に、夕飯までの空腹感をおさえるために始まった習慣の様です。上流階級の貴婦人から始まり、浸透していきました。 その他にもイギリスには、1日のはじめに飲む「アーリーモーニングティー」や午前中の休憩時間に飲む「イレブンジズ」があります。さらに「アフターディナーティー」などがあります。
北欧の場合
スウェーデンでは「フィーカ」という言葉があり、意味はコーヒーや紅茶を飲んで休憩するという意味です。 お茶を飲むだけでなく、家族や友達、恋人など誰かと一緒にコミュニケーションをとりながら過ごすものです。特にスウェーデンでは何度も「フィーカ」をするようです。
他の文化・考え方を知る・ことで、視野が広くなる!
まとめ
茶の湯の歴史をもっと知ってほしい! 茶の湯の作法には無駄がないんですよ! ここが日本文化の茶道のすばらしさだと私は思います。 お稽古をすればするほど奥が深く 日本人の多くに日本文化の茶道を知ってほしいと思いました。現代生活様式はフローリングで、畳の和室はだんだん少なくなってきています。洋間にも作法を応用できる場面がたくさんありますので、茶の湯を普段の生活に取り入れてみましょう!茶室で使う茶釜を やかんや、コーヒーポットにも応用して、茶の湯を日常生活に生かすことをお勧めします。茶道をもっと身近に感じて頂けたら嬉しいです。