茶道

炭点前と茶事

炭点前の覚え方

炭点前と茶事について紹介。

炭点前は茶の湯を沸かしお茶を点てるために必要な点前です。

茶事を始める前の点前となります。


亭主が、茶道口を開け、炭道具を持って出て、炭道具を炉の隣に置きつけます。
釜の鐶付に鐶を掛けて、釜を持ち上げ、釜敷の上に置き羽箒で、炉縁と炉壇の上を掃き清めます。

このころに、正客は挨拶をして、炉の近くに進み出ます。

次客以下も同様にして、客一同が炉を囲むような形で座り炭点前の拝見をします。
亭主が、ぬれ灰をまき、羽箒で、五徳の爪と炉縁と炉壇の上を掃き清めたあと、炭をつぎます。

炭がつぎ終わると、お詰から順に席に戻り、正客だけが残ります。
亭主は、香合を取り、香を置きます。

正客は、亭主が香合の蓋をするころ、香合の拝見のあいさつをします。
亭主は、あいさつを受けて、香合を出し、釜の鐶付に鐶を掛けて、釜を持ち上げ、五徳の上に置きます。

正客は、釜が掛かったら、香合を持って席に戻り、畳の縁外、上座寄りに置きます。

正客から、炭道具についてあいさつがあり、亭主はこれに答えてから、炭度具を持って茶道口から退出します。

亭主が茶道口を閉めると、正客は上座に預かっていた香合を取り、香合を次客との間に置いて挨拶をしてから、膝前に取り拝見します。
次客以下も同様に拝見します。

お詰が拝見し終わると、香合を持って立ち上がり、道具畳近くで正客と出会い、正客に香合を返して席に戻ります。

正客は、もういちど検める気持ちで香合を拝見してから、香合を戻します。

亭主が、香合をとりに出たら、正客は礼を述べて、香合について問答をします。
問答が終わると、亭主は香合を持って、茶道口に帰ります。
亭主が、茶道口を開け、炭道具を持って出て、炭道具を炉の隣に置きつけます。

続いて、釜の鐶付に鐶を掛けて、釜を持ち上げ、釜敷の上に置き、羽箒で、炉縁と炉壇の上を掃き清めます。

このころに、正客は挨拶をして、炉の近くに進み出ます。次客以下も同様にして、客一同が炉を囲むような形で座り、炭点前の拝見をします。
亭主が、ぬれ灰をまき、羽箒で、五徳の爪と炉縁と炉壇の上を掃き清めたあと、炭をつぎます。

炭がつぎ終わると、詰から順に席に戻り、正客だけが残ります。
亭主は、香合を取り、香を置きます。

正客は、亭主が香合の蓋をするころ、香合の拝見のあいさつをします。

亭主は、あいさつを受けて、香合を出し、釜の鐶付に鐶を掛けて、釜を持ち上げ、五徳の上に置きます。

正客は、釜が掛かったら、香合を持って席に戻り、畳の縁外、上座寄りに置きます。
正客から、炭道具についてあいさつがあり、亭主はこれに答えてから、炭度具を持って茶道口から退出します。

亭主が茶道口を閉めると、正客は上座に預かっていた香合を取り、香合を次客との間に置いて挨拶をしてから、膝前に取り拝見します。
次客以下も同様に拝見します。

詰が拝見し終わると、香合を持って立ち上がり、道具畳近くで正客と出会い、正客に香合を返して席に戻ります。

正客は、もういちど検める気持ちで香合を拝見してから、香合を戻します。

亭主が、香合をとりに出たら、正客は礼を述べて、香合について問答をします。
問答が終わると、亭主は香合を持って、茶道口に帰ります

炭点前が終わったら、茶事の点前が始まります。

お茶を点てる際には、茶器やお菓子、花、花入れ、などの選び方や並べ方にもこだわりが正客(主人)と客人との間で、お道具のしつらえなどの会話が行われることもあります。
茶事の雰囲気は、季節や行事に合わせて変化し、茶の湯を落ち着いた空気感で楽しめます。

炭点前は茶の湯を沸かしお茶を点てるために必要な点前です。
茶事を始める前の点前となります。
茶事とは茶の湯において懐石、濃茶、薄茶をもてなす正式な茶会のことです。

席入

懐石料理についてどんな流れで懐石をいただくのか、順番の決まりなどがあるのか見ていきましょう。

茶道では正式な茶事の場合、お抹茶をいただく前に懐石料理が出されます。

正式の茶事では濃茶点前、薄茶点前をいただく前に出される料理が懐石料理になります。

茶事に組み込まれた膳組作法です。

亭主が、折敷という足の付いていない膳に、飯碗、汁碗、向付を載せ、利休箸を添えて、持ち出します。

正客は、ひと膝進み出て、亭主が座って下に置こうとする折敷を、畳のすぐ上で受け取り、次客に挨拶をして、折敷を膝前に置きます。

亭主は、同様にして、折敷を客一同に配り、給仕口外で挨拶し、給仕口を閉めます。

客は、一同で挨拶を交わし、飯椀の蓋の上に、汁椀の蓋を伏せて重ね、折敷の右側に置きます。

ご飯は炊き立ての、ご飯が一口盛ってありますので、まずご飯を一口頂き、続いて汁を頂きます。

ご飯は、頂ききらずに、少し残して、蓋はあけて置きます。
汁は、吸いきって蓋をします。

客が汁を吸いきる音を合図に、亭主は客数の盃を載せた盃台と銚子を持って出て、正客の前に座り、酒をすすめます。
正客は、次客に挨拶して、盃を取って、亭主の酌を受けます。
次客以下、同様に酌を受け、注がれたお酒を頂いてから、向付に箸をつけます。

次に、亭主が飯器を持ち出し、正客に給仕を申し出ますが、正客は「お任せを」といって、飯器を預かります。

亭主は、盆を持ち出し、空になった汁椀を持ち返り、汁のお替りをします。
その間に、客は飯器を左膝上に抱えて、ご飯を飯椀につぎます。
お詰は、ご飯を取ったあと、匙を飯器に入れたままで蓋をして下座寄りに置くと、亭主が空いた給仕盆に載せて帰ります。
客が汁を吸いきる音を合図に、亭主は客数の盃を載せた盃台と銚子を持って出て、正客の前に座り、酒をすすめます。
正客は、次客に挨拶して、盃を取って、亭主の酌を受けます。
次客以下、同様に酌を受け、注がれたお酒を頂いてから、向付に箸をつけます。

次に、亭主が飯器を持ち出し、正客に給仕を申し出ますが、正客は「お任せを」といって、飯器を預かります。

亭主は、盆を持ち出し、空になった汁椀を持ち返り、汁のお替りをします。
その間に、客は飯器を左膝上に抱えて、ご飯を飯椀につぎます。
お詰は、ご飯を取ったあと、匙を飯器に入れたままで蓋をして下座寄りに置くと、亭主が空いた給仕盆に載せて帰ります。
つづいて、亭主は煮物椀を客の折敷の正面に配り、給仕口外に出て挨拶しますので、客一同挨拶をし、お互いに声をかけ、一同煮物椀を取り上げ、蓋を取って飯椀の上に伏せ、まず汁を一口賞味して、中身を頂き、蓋をして下に置きます。

この頃を見計らって、亭主が銚子を持ち出しますので、客同士でお酒を注ぎ合い、お酒をいただきながら、再び煮物をいただきます。

つぎに、亭主は焼物を器に載せ、青竹の菜箸を添えて、正客に預けます。
続いて、飯器を持ち出し、正客に預け、汁のお替りを尋ねますが、正客が辞退します。

亭主が、お預けの銚子を持ち出し、正客に預け、給仕口の外から挨拶しますので、正客が「ご亭主もご一緒に」とすすめますが、普通は「勝手で相伴します」と辞退し、給仕口を閉め切ります。

正客は、焼物、飯器、銚子を、順次取り回していき、詰はころあいを見て、酌に立ち、連客同士で献酬します。

追加の鉢が一鉢か二鉢出ることもあります。

これを強肴とか進肴、または預け鉢といいます。

酢の物や炊き合わせの鉢に白竹の菜箸を添えて、半東がいれば半東が持ち出します。

追加の酒も徳利で持ち出し、半東が注いで回ります。

お詰は、ころあいを見て、銚子、飯器、徳利、鉢など、空いた器を、給仕口のきわに返します。

亭主が、給仕口を空け、「お粗末さまでした」と挨拶しますので、客は「ごちそうさまでした」と答え、亭主は空いた器を取り込み、吸物椀を持ち出し、空いた煮物椀を持ち返り、給仕口外に出し、折敷を汚さないようにしますが、ここで元の姿に戻します。

向付の汚れを、懐紙で拭って、折敷の中央向こう寄りに置き飯椀、汁椀、飯椀蓋、汁椀蓋、盃と重ね、向付と真直ぐに整えます。

お詰は、湯桶と香の物鉢を給仕口に返します。

このあと、折敷の右側に掛けた箸を、一斉に折敷の中に落として、水屋にいる亭主に食事の終ったことを知らせます。

濃茶点前

亭主は客の席入が済み、定座に着くと、茶道口を開け、仕組んだ茶碗を持ち出し前座に座り、柄杓を蓋置に預けてから一礼しますので、客はこれを受けて総礼します。

亭主が、茶を練り、茶が練れたら、茶碗の正面を客側へし、釜蓋の近くに出し、出し帛紗を懐から取り出し、茶碗の右側に添えます。

茶碗と出し帛紗が出ると正客はその前に進み、茶碗と出し帛紗を取り自分の席に戻り膝前に茶碗と出し帛紗を並べて置きます。

正客は、茶碗を連客に向けて出し、出し帛紗を添えて、客一同総礼します。

正客は出し帛紗を上座寄りに預かり、自分の出し帛紗を出して、茶碗をその上に載せ、軽くおしいただいてから、茶碗を手前に回し、飲み口を探し一口頂きます。

このとき、亭主は服加減のあいさつをしますので、正客は茶碗を両手に持ったまま一礼して、これに答えてから、あと二口飲み、飲み口にたまった茶を吸い切り、懐紙(裏千家では茶巾)で、茶碗の飲み口をぬぐい、茶碗の正面を元にし、男性同士ならば手渡しで、女性ならば次の客との間に茶碗を置き、自分の出し帛紗を添え、次客と送り礼を交わします。

次客は正客の送り礼を受けると茶碗を膝前に置き、正客の出し帛紗を借りて、茶碗をその上に載せ茶碗を回し、正客と同じ飲み口から、三口飲んで、飲み口にたまった茶を吸いり男性は左手に茶碗を載せたまま、女性は茶碗を畳に置て、懐紙で茶碗の飲み口をぬぐい、次の客に送ります。

正客は、次客が一口飲んだのを見届け、亭主に茶の銘、お詰め(製造元)、菓子の銘、製(製造元)を尋ねます。

お詰は飲み口をぬぐい茶碗の正面を戻すと、出し帛紗を左手に載せ、右手に茶碗を持って、立ち上がり、正客の前に進み、茶碗と出し帛紗を正客に返します。

正客は、次客との間に茶碗を置き、次礼し膝前に茶碗を戻し茶碗を拝見します。

拝見が済むと、正客は次客との間に茶碗を置き、送り礼をします。
続いて次礼なしに亭主の出し帛紗を拝見し、次客に送り

ます。次客以下も、同様に拝見します。

お詰は、茶碗と出し帛紗を拝見したら、茶碗と出し帛紗を持って立ち上がり、正客も立ち上がり、点前畳近くで出会い、お詰は茶碗と出し帛紗を正客の膝前に返し、一礼して自分の席に戻ります。

正客は名残の拝見をして、茶碗を釜蓋の際に、出し帛紗をその脇に、それぞれ正面を亭主側に向けて置きます。

正客が自席に戻ると亭主は出し帛紗を懐中し、茶碗を膝前に取り込みますので、客は一同で総礼します。

亭主は、これを受けて、茶碗と出し帛紗の質問に答えます。
このあと亭主は茶碗に一杓の湯を入れすすいで湯を建水に捨て、茶碗を膝前に置き、おしまいの挨拶をします。

薄茶点前

薄茶の場合

亭主は煙草盆を持ち出し、正客にすすめ、正客は一礼して、煙草盆を上座に預かります。

続いて、亭主は干菓子器を、正客の前に持ち出し、正客は、運ばれた菓子器を上座に置きます。

亭主は茶を点てるため、道具をはこび、点前をすすめまが、正客は懐紙を取り出し、干菓子を懐紙にとり、次客に干菓子器を送り、干菓子を頂きます。次客以下同様に干菓子を頂きます。

お詰は、干菓子器を下座寄りに預かります。

薄茶が点ち、茶碗が出ると、正客は茶碗を取りに出て、自席に戻り、次客分との間に茶碗を置き、次客にあいさつをし、茶碗を自分の膝前に置き、亭主にあいさつをします。

茶碗を右手でとり、左手にのせ、右手を添えて軽くおし、いただき、茶碗の正面を避けるために、手前に回しに二度まわして、向きを変え、お茶をいただきます。薄茶は幾口に飲んでもよく、きまりはありません。

最後は、すっと残りを全て吸いきる気持ちでいただき、飲みきります。

飲み口を軽く右手の指先でぬぐい、指先をふところの懐紙でぬぐい、茶碗の正面に戻すため、先ほどとは逆に二回まわして戻し、畳のへり内、ひざ正面に置きます。

お茶を飲み終わったら、茶碗を拝見します。

両手を畳についたままで、全体の姿、見込などを拝見したら、茶碗を軽く持ち上げ、高台などを拝見し、来歴や銘を尋ねます。

亭主は、これに答えながら、次の茶を点てます。

次客は、茶が点ち、茶碗が出ると、茶碗を取りに出て、自席に戻り、次客分との間に茶碗を置き、次客にあいさつをし、茶碗を自分の膝前に置き、亭主にあいさつをします。

正客は、自分の飲んだ茶碗を返し、以下同様に続きます。

正客は、亭主が茶碗の湯を建水へ捨てるころに、どうぞおしまいをと挨拶をし、亭主はこれを受けてお終いの挨拶をします。

正客は、亭主が水指の蓋を閉めるころ、茶器と茶杓の拝見を請います。

これを受けて亭主は茶器と茶杓を拝見に出し、茶席を退出しますと、正客は進み出てこれをとってきて、順次拝見しす。

お詰は、拝見を終わると茶器と茶杓を持って点前座の近くに進み、正客も進み出み、お詰は正客の前に、両器を置いて、自席に戻ります。
正客は、もう一度拝見してから、両器を返し、自席に戻ります。
両器が戻ると、亭主は茶道口を開けて、席に入り、両器の前に座ります。
正客は両器について尋ね、亭主はこれに答え、
両器を持って下り、茶道口外に座り一礼し、客も総礼し、亭主は茶道口を閉め切ります。

正客より順次、席を立ち、床前へ進み、床を拝見し、炉に廻り、拝見して出入り口を開いて下ります。

相客全部下り立てば、正客は出入り口に近くに、それより順次飛石の上に居並びます。

亭主は、出入り口の閉まる音を聞いて、再び席に入り、内から出入り口を開き、見送りのために出ようとしますが、正客はこれを辞退し、総礼し、亭主は、出入り口を閉めます。

客は、寄付きに戻り、身支度して帰ります。

まとめ

茶事ではお懐石とお濃茶そして薄茶と菓子、どのお茶席も身が引き締まる茶会です。

茶の湯を存分楽しめる茶事では思いやりがあり又茶事の雰囲気を味わいたい気持ちにさせてくれました。

 

 

 

ABOUT ME
たちばな
はじめまして たちばな と 申します。 母の影響で 16歳から 茶道をはじめました。出産で、一時中断し、子育てを終了しましたので、再び 茶道 を 楽しんで いる 主婦です。

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