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日本文化茶道の魅力と利休の孫元白宗旦について
茶道の大切なことってなんでしょうか。
『茶人の正月』と呼ばれるおめでたい行事は?
茶道の魅力は長い年月を経た現在でも通じるわび茶にあるんですね。
わび茶は禅の精神を結びつけていて、物事に無駄がなく簡素にしてとても合理的なのです。
茶道の魅力は、長い年月を経た現在でも通じる、禅の精神を結び付けた侘び茶を打ち立てました。
無駄を徹底的に省き、簡素簡略を重んじています。
利休の侘び茶を受け継ぎ生涯をかけて究めたのが、『千利休の孫元白宗旦』です。

お稽古をしてきて強く感じた日本茶道の魅力は、お点前の手順をはじめ、所作ひとつ々に無駄がないことです。
驚くのは茶道が現代生活にも通用しているところにあります。
随所々にお稽古をしてきた所作などが生きています。
草庵の茶室は花を床にかける壁床、装飾を排したシンプルな空間(壁床)です。
茶室の広さは1坪(畳2畳 )ほどの小さな草庵の茶室、宗旦の境地は(極侘び)と呼ばれます。
元伯宗旦はわび茶の極意ともとれる要らないものは全てそぎ落そうとするその思いの中で、お茶一筋に生きた茶人でした。
2.茶道の本質と大切なことは簡単!真心なんです。
3.茶人の正月って炉開き
茶人の正月は『 開炉』の11月 』は『茶の湯にとって特別な月』茶の湯にとって、茶室の
しつらえが変わる月なのです。
5月から10月まで湯を沸かすのに使った『風炉』がしまわれます。
代わりに炉が開かれます。『炉は畳に切られた炉の事を言います。』
炉の灰はゴミや灰汁を取り除いて夏の暑い日差しの下で天日干した灰をつかいます。
炉の中に灰の準備をして、上に五徳を据えます。
五徳の上に釜を載せて高さを合わせます。炉縁を整えて完了です。
この炉開き、開炉は茶人のお正月といわれる最も大事な月、大切な行事になります。
しまわれた風炉釜は翌年4月まで使うことはありません。
風炉釜には種類があります。季節や使用用途によって、道案風炉、朝鮮風炉、琉球風炉など使い分けをします。
4月からだんだん暖かくなって、茶室の温度が高くなりますので、鬼面風炉の様に間口が小さい風炉釜を茶室の温度が上がらないように使います。
風炉には炭が入り火おこしをします、間口が小さければ熱(温度)が茶室の中に伝わらないように間口が小さくなっています。
4月から10月まで風炉釜を使うのですが、10月ともなれば気温が下がり、寒くなります。
そんな時は間口の広い道安風炉に切り替えて使います。
茶道では季節感や自然の恵みを大事にします。
寒い日にはお部屋をあたたかくして『切り炉』で温かいお茶やお料理をお出しし、
暑い日は反対です『鬼面風炉』で温度の拡散を閉じ込めます。
季節感の調和も茶道の大切な心得の1つになります。
茶道は、茶の湯において懐石、濃茶、薄茶をもてなす正式な茶会のことです。 【 亭主が客人に亭主のお点前を受けお茶をいただくこと 】を言うのです。
おもてなしの点前作法など幅広い分野が融合した、奥の深い日本茶道の文化は地味な作法ですが、その実、一つ一つに合点のいく、お作法はとっても合理的にできていて若い方に知っていただきたい大切な日本の茶道文化なんです。
日本文化茶道の魅力はどんなところ?
茶道の魅力は、お抹茶のお点前、床の間にしつらえてある(掛け軸) (花篭 )に 四季の花が生けられて(茶釜)には炭火が入り、人と人との一期一会の交流にあります
茶席で長い時間を過ごす中で、初めての出会いからお茶を通じて人と人の交流が生まれ、茶室に心のこもったしつらえに時間を忘れてゆっくりしたその場の雰囲気を味わう、客同士はもちろん、亭主と客も心を開いて和をもつことにあるのです。
茶道の祖である千利休が説いた「四規七則」を心がけることが大切です。 「千利休が説く茶道の心得「四規七則(しきななそく)」
四規七則とは、おもてなしの心を表す「利休七則」と茶道の精神を表す「四規」を一つに合わせた言葉です。
四規の心構え – 和敬清寂(わけいせいじゃく)
【四規とは、和敬清寂のことを表し】 この4文字に全てのお茶の心が込められていると言われています。 和(心あたたかく仲良く和やかにいること)
敬(お互いを大切に思い、尊び敬いあうこと)
清(目に見える清らかさだけでなく、心も清らかに美しくいること)
寂(何事にも乱されない、どんな時にも動じない心) 和敬清寂は、亭主と客人がお互いに心を和らげ謹み敬い、茶室の品々や雰囲気を清浄に保つことを意味します。人と人、人と物そして物と物が互いに尊び合い、その心で人生を味わい深く豊かに、安らかに過ごせる橋渡しになるような大切な言葉となっています。
おもてなしの心得 – 利休七則
六則 降らずとも雨の用意 七則 相客に心せよ 七則について詳しく見ていきましょう。利休七則とは、 千利休によって説かれた客人をもてなすときの大切な 7つの心構えを表す言葉です。 一則 茶は服のよきように点(た)て、 二則 炭は湯の沸くように置き 三則 夏は涼しく、冬は暖かに 四則 花は野にあるように 五則 刻限は早めに この七則は普段の生活にも当てはまることばかりですよね、 このように茶道は生活の大切なおもてなしの基本が示されています。
相客に心せよ
終わりは客人に対する心得になります。 相客というのは茶席で同席した自分以外のお客という意味です. 一期一会の精神で客同士がお互いに敬うことで調和が生まれ、全ての人にとって特別な時間となります。「互いに尊重し、楽しいひとときを過ごすようにしなさい」と利休は説いています。 このように利休七則で説かれている亭主と客人との気配りは、現代の日常生活にそのまま活かせる内容は興味深いですね。
まとめ
茶道によって茶室という空間の中で、人と人との交わり、「一期一会」を通じてお互いを敬い理解する感性も磨かれていきます。一服のお茶は、至福の時間を作ってくれるでしょう。実は、特別な稽古をしなくても茶道の「客」になることはできます。 茶道には決まったお作法というルールがあるんです。すべてのお茶事に通じることです。それは お正客とお詰めにはならないという事です。お正客には茶会を進めていく作法があるのです。お詰めには茶事の終わりの作法があるという事です。特別なお稽古をしてなくてもこのルールに沿って主客(お正客)と末席(お詰め)を外して客と客の間のお席に座ることで、作法もなくお隣がお辞儀をすれば客もお隣にならって、進めていけます。こうして、初めてのお茶会を楽しめるんですよ。どうか茶道を体験してくださいね。 亭主と客人が「四規七則」という茶道の心得を守り、互いに修練を経るからこそ亭主の心のこもったお点前を味わい楽しめるのです。
まとめ
千利休は相手を思いやるためには、まず自分自身が整い楽しむことが大切だと感じました。自分が整い楽しむことで心にゆとりが生まれるからこそ相手を思いやることができる。 そんな利休の「おもてなし」の心を胸に刻み、お点前、作法に心して励みたいと思いました 茶道が初めてでも茶道具や茶室が無くても初心者も楽しめるおもてなしの茶道を、あなたも一度茶の湯の楽しみを味わってくださいね。 正式なお茶会でもお正客・お詰めを(末席)を除けば気軽に茶道を楽しめますよ。