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萩焼抹茶茶碗は色と景色がガラリ変わるの
萩焼茶椀は茶人に好まれるのは何故か
萩焼茶碗の歴史と作家はどんな人
◎萩の七変化って萩焼茶碗を作る工程にあるんです。萩市の地元の3種類の陶土を混ぜ合わせて、釜で焼く過程で土と釉(うわぐすり)の収縮の差によって、自然に出来上がる貫入と呼ばれる細かいヒビ模様の事を言うんです。
萩焼茶碗にヒビからお茶のちゃしぶが浸透して、色味が少しずつ変化していくんですね。このヒビは使えば使うほどちゃしぶが陶磁器に深くしみ込んで茶碗の景色が変わっていくんです。
このように使うほどにちゃしぶが萩焼茶碗のヒビにしみ込んでいく様を【 萩の七変化 】というのです。
これが、同じものが2つと出来上がらない萩焼の特徴で、魅力です。使い込む経年変化が萩焼の大きな特徴なんです。
◎山口県萩市には萩藩主の御用窯として萩の城下松本、現在の萩市椿東にて1970年に三輪休和が人間国宝に認定されて、1983年には弟三輪休雪が人間国宝に認定されています。山口県の文化人で宝です。多くの萩焼作家が存在する中で、三輪休和、三輪休雪の二人は突出した
◎萩焼窯の特徴は傾斜地を利用した連方式の巨大登り窯にあります。
山口県の有名な萩焼 茶碗の特徴と歴史 萩焼は山口県萩市を中心とした山口県一帯でつくられている茶陶陶器です(茶の湯で使うための陶器)江戸幕府がひらかれて間もない 1604(慶長9)年 萩藩の初代藩主となった毛利輝元の命で高麗茶碗(こうらいちゃわん)を作り始めました 。 日本の茶道で用いられた茶碗の一つなんです。日本の茶道は室町時代の「書院の茶」から わび・さび を重んじる「草庵の茶」へと変化していきました。 茶道は お稽古をした人には、その作法1つ1つが『合理的な動作 』 になっていることは すでに 理解されていると思います。
侘び茶にふさわしい素朴で力強い萩焼 は使い込むほどに味わい深い趣になり、その風情は すで≪ 萩焼の特徴 ≫ でもあるんですね!

萩焼は 抹茶茶碗 のほかは「茶道用茶器」に、こんな作品があります。
水差し・蓋置・棗(萩焼)・花瓶・食籠 (じきろう) などが作られてきました。 土の質感を残した素朴な風合いが自然で良い点ですね!
萩焼の窯は、傾斜地を利用した『連房式の登り窯』で巨大な造形は見る人を 惹き付けてやみません。土の性質や窯への詰め方や窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などで、生み出される萩焼は一つとして同じ色、同じ模様にはなりません。
登り窯の窯焚き(かまたき)を行い, 登り窯の中に作品を入れる「窯詰め」が終わると 窯の側面の口をふさぎ、あさってにはいよいよ火入れをする順序です。 窯の中は 【 登り窯といって、階段を上っていくような作り 】になっていているのです。窯の入り口から『火加減で』、全く同じものはできないんです。 窯から出し、特徴的なヒビの入り具合で、自然の美しさは、同じ作品とは思えない見事な作品に出会えます。
萩焼は『茶道用茶器が代名詞』でしたが、『現在は多種多様な作品』が作られる様になりました。コーヒーカップ、お皿、湯飲み茶わん、グイ飲み、など多種多様で豊富な萩焼が楽しめます。 唯一無二のマイカップを使ってみるのも楽しいですね!
萩焼が始まったのは1604年。今から419年も前なんですね! 藩主、毛利輝元氏が朝鮮より呼び寄せた李勺光、李敬兄弟が開窯したのが始まりと伝えられています。 発展をつづけた萩焼も、明治に入り、衰退し、苦境の萩焼を救ったのが 【 人間国宝の 三輪休和 ・三輪休雪 や十二代 ・坂倉新兵衛 】 の存在でした。 萩焼の作風進化や普及につとめ、今では全国的に知名度が高まりました。
【発展した萩焼は、2002年1月に経済産業省指定伝統的工芸品に指定されています。】
萩焼は「土と釉の収縮の差によって」窯出し時に多様なヒビが入り、各作品に自然にできるヒビが出現して、趣がすべて違った景色になるのが魅力です。 同じ作品を窯入れし「炎の火加減で」全く違った作品に仕上がるのが大きな萩焼の特徴なんですね。下の画像は私が学生時代の夏休みに萩焼工房に1か月入って作ったお香合入れなんです。
貫入の魅力
陶磁器の釉薬(うわぐすり)の事です。地元の3種類の陶土を混ぜ合わせて、窯で焼く過程で「土と釉の収縮の差」によって、自然にできあがる貫入(かんにゅう)と呼ばれるこまかいヒビ模様の事を言います。
七化けの魅力
萩焼茶碗にヒビからお茶が浸透して、色味が少しずつ変化していくんですね。 これを『萩の七化け』と呼ばれている所以です。
このヒビは使えば使うほどお茶が陶磁器に深くしみ込んで景色が変っていくんです。 このように使うほどにお茶が陶磁器のヒビににしみ込んでいく様を【萩の七化け】という
これが【 同じものが2つとできあがらない萩焼の魅力であり、特徴 】なんですね
使い込む経年変化が萩焼の大きな魅力になりますね!
萩焼の抹茶碗を使った感想や良いところ
私は20代の夏休みに、山口県萩市で、萩焼陶芸体験をしました。 萩焼工房に1か月入り、最初は、お抹茶茶碗に挑戦しました。 焼き上がりのお抹茶茶碗は、口造りの出来映えは分厚くなった作品になりましたが、今も大切に食器棚の隅にあります。 翌年の夏休みも、同じ工房に1か月入り、茶道用「蓋置」と「香合入れ」を作りました。 これはまずまずでしたね。 構図は木の葉を3枚合わせた形に考えて作った【蓋置】と【菊の葉をかたどった香合入れ】を作りました。お茶席でも十分使えるんですよ。
当時の萩の窯元は、もうなくなっていましたが、正峰先生という作家でした。
正峰先生の高麗茶碗を記念に買い求め大切なお茶事に使っています。
こちらに画像を載せました「茶道用 茶碗と蓋置と香合入れの画像」は私がはじめて作った作品です。
【萩焼の素朴な味わいが良くて】陶芸の心地よい陶土の感触が忘れられず、いつか機会があったら、又、萩焼抹茶茶碗の作成に挑戦したいなとずっと思っています。
萩市の歴史
萩市=萩城下町は、「幕末の風雲児」と呼ばれた「高杉晋作」をはじめ、「久坂玄瑞」(くさかげんずい)や「木戸孝允」(きどたかよし:別名・桂小五郎)など、維新を牽引した英傑達の故郷としても広く知られており、萩の偉人たち、幕末の歴史の聖地でもありますね。
明治維新胎動の地であり歴史が息づく町である萩市は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」や「萩ジオパーク」など、歴史、文化、が美しい自然が町中に広がっています。
焼き物文化をはじめ、萩市の歴史を多くの人に知ってほしいと感じました。
萩焼のお茶碗の悪いところ
萩焼の悪いところは思いつかないんですね!
実際に使ってみて、茶道用茶碗や水差しでは水漏れはありませんでした。
たまに水がしみてきたなどはあります。
萩焼の土はやわらかく吸水性が良いために、お茶が器にしみ込んで大抵の場合、水漏れは使っていくうちに止まってしまいます。
水の漏れがあるときは、まず抹茶等をしばらくお使いいただくと比較的早く止まります。
萩焼の水漏れは、何度か使っているうちに水漏れは防げますよ。
使い込むことで漏れは止まるので心配はないんですよ。
まとめ
萩焼は以上の理由で、「2つと同じ作品は焼きあがらない唯一無二の貴重な陶磁器」です。